がんばろうKOBE

市役所の解体工事現場に「がんばろうKOBE」の標語が登場しました。

おそらく「コロナに打ち勝とう!」というメッセージだと思いますが、私にはあの頃のことが思いだされます。

1995年 神戸がぐちゃぐちゃになった震災の年、当時神戸が本拠地だったオリックス・ブルーウェーブはユニフォームの袖に「がんばろうKOBE」を付けて戦いました。

その年のオリックスは7月末にマジックを点灯させるなど破竹の勢いで快進撃を見せ、本当にリーグ優勝を果たしました。

仰木監督率いるあの年の神がかり的なオリックスの活躍にはむちゃくちゃ感動しましたし、大変だったあの時期にとても勇気づけられました。

当時は本当に神戸の市民球団という実感がありました。

ということで… 「がんばろうKOBE」

きっとあともう少し! あの頃を思い出してみんなでがんばりましょう!

復興ではありませんが、1日も早く収束しますように!

阪神タイガース、どうも今年はやってくれそうです。

 

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船曳歯科クリニック 078-222-8020

 

 

ブラックジャック

もう何十回読んだでしょうか。小学生のころからの愛読書です。

小学生のころは、毎週本屋さんに走って少年チャンピオンを買っていました。

当時の少年チャンピオンには、ブラックジャックの他に、マカロニほうれん荘、750ライダー、らんぽう、ガキデカ、そしてドカベンと、どの作品も漫画史に残るようなものばかりでした。

いまから思えばなんと贅沢なラインナップでしょう。。。

その中でも飛びぬけて夢中になったのがこのブラックジャックです。

無免許のすご腕外科医が活躍する手塚治の漫画です。昭和の時代、手塚治がまだバリバリの現役の時期にリアルタイムで手塚治の漫画を読んでいたんだなあ…と改めて過ぎた年月の長さを感じます。

手術の場面など、当時ではその描写がリアルだったからか最初は“恐怖コミック”に分類されていましたが、途中から“ヒューマンコミック”と人間ドラマとしての扱いに変わりました。

毎週決められたページ数の中に一話完結のすごいドラマがあって、どの話もハズレなしでした。

手塚漫画は、どの作品も漫画なので基本的にはファンタジーの世界ですが、きれいごとではすまない人間の内面を写し出しているような、生きている実感を感じるというか、その分ファンタジーだけどリアルに感じるというか、哲学的というか考えさせられるテーマが多いように思います。

ブラックジャックは、小学生のころに週刊の少年チャンピオンで読んで、単行本をそろえて、大学生のころにはハードカバーでそろえなおして、と何度も何度も読んでいます。

多感な少年時代にブラックジャックに出会って、人間形成というか、人格形成というか、大袈裟ではなくて頭の中が形成されるときに影響はあったと思います。

また大実業家の不良息子・アクドが登場する第1話「医者はどこだ!」から読んでみようかと思います。

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楔状欠損(くさびじょうけっそん)

さて、この写真… 歯がすり減っているのがわかりますか?楔状欠損(Tooth Abfraction)といいます。

このケースはかなり進行したものですが、軽度のものを含めると成人の多くの人の歯に見られます。

楔状欠損の代表的な症状は“歯がしみる”ということですが、この方はここまで進行していてもしみるような症状はありませんでした。

しみるような症状がなくても歯の中の歯髄(神経)が露出する寸前まで進行しています。このままでは歯髄の中に細菌が入り込んで激しい痛みをともなう歯髄炎をおこしたり、根の先が化膿したりするかもしれません。歯の強度も低下するので将来歯を失うことも考えられます。

楔状欠損の原因は主に歯ブラシによる擦過と咬み合わせの力によります。

咬み合わせで?と思われるかもしれませんが、歯に横方向に揺さぶられる力がかかると骨で支えられている部分と骨の支えがない部分の境界に力(応力)が集中して、その部分のカルシウムが抜け出るということがおこります。

治療は欠損部表面(凹んでいるいる部分の表面)の細菌で汚染されている部分を丁寧に取り除いて、コンポジットレジン(樹脂)で丁寧に塞ぎます。

しかしこれだけでは原因を解決できません。

そう、横方向に揺さぶられる問題を解決しなければなりません。

顎関節の位置から精密に設計されたマウスピース

ここからは顎の位置(顎関節の位置)と顎の動きを含めた咬み合わせの治療が必要になります。

この場合はマウスピース(顎の位置から設計されたマウスピース)を使って寝ているときに奥歯にかかる横方向の力をなくし、顎の筋肉の緊張を取り除き(くいしばりの力を軽減させ)、顎の関節の位置を軸がぶれない安定する位置に誘導させ、その状態で歯の咬み合わせを微調整していく…といった一連の治療を行いました。

治療が終わったあとも寝るときにはそのマウスピースを使っていただいています。

治療後

歯の治療は修繕ではなく、そもそもの原因を取り除くことでその修復も長期間維持できます。長持ちするということです。

またこのように楔状欠損がきっかけとなって顎関節を含めた咬み合わせを治療することで、咬み合わせが安定して快適になります。歯の破折や歯のすり減り、歯周病、知覚過敏の症状、顎関節症が予防できたり…と多くのことに良い影響があります。

そのためには治療前の精密検査(Dental Dock)による正しい分析が何より大切です。急がば回れといいますが、穴があいたところを詰めて終わり!という修繕治療ではなく、最初に時間はかかっても原因をなくす予防中心の治療で歯は長持ちします。

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【かむ】

【かむ】

噛むという動作では、けっこうな速さで口が動きますけど、唇もほっぺたも舌も咬まないで、上手に食べ物だけを噛みつぶします。

そのとき舌やほっぺたや唇を使って、ひと咬みひと咬み食べ物を歯の上に乗せているのです。

硬さや大きさをちゃんと計算してコントロールしてるのです。

しかもかみ砕いたものを飲み込む動作がこれにつづきます。

これはすごいことです。ロボットでも、まだこの素早く複雑で細やかな動作は、再現できないのではないでしょうか?

新しく入れ歯を作ったときに、なかなかすぐに使えないことがあります。それは脳がその入れ歯の形や使い心地を覚えて計算できるまでに時間がかかるからです。

とにかく口の感覚はかなり繊細で、機能も満載なので、頭で計算している情報量もむちゃくちゃ多いのです。(※以前のブログ「ペンフィールドの地図」参照) これがいわゆる慣れるということなのです。

そのような大切な口の機能を支えているのが歯です。歯を大切にしましょう。。。

歯は老化と共に失われるのではなく
      身体の他の臓器と同じく
       一生涯寿命とともにあるべきものである
                 ハロルド・ワース

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休診のご案内

2月10日(水)は臨時休診となります。

市役所2号館解体始まる

クリニックの前にある神戸市役所の2号館の解体が本格的に始まっています。

平成元年(1989年)に奥の南側に見える背の高い1号館が完成するまでは、今の2号館が1号館でした。

この2号館が完成したのは、昭和32年。いまから63年前です。(私が生まれるずっと?前)

現在は5階建てですが、25年前(平成7年)の震災までは8階建てでした。

震災で6階部分が崩壊して、5階以上を撤去し、新たに5階部分を足して現在の5階建てになっています。

今後建設される新しい市役所は、1号館のような背の高い建物になるようです。

そこに神戸文化ホール(中ホール)が移ってきて、上層階は高級ホテルが入る?…とか。

いままでの庁舎機能のみでなく、集客を見込んだにぎわいのある施設にするようで、神戸市の再整備基本計画(案)でも“にぎわい施設”となっています。

その計画によると完成は、令和7年度(2025年度)以降ということ。5年後やんか。わりと早いなあ。とも思いますが、コロナや景気の状況などでゆっくりになりそうな気がしてます。

三宮駅の阪急のビルはもうすぐ完成。JRのターミナルビルは潰すだけ潰して少し足踏みするとか。

三宮がこれからどんどん変わっていきます。

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初めての虫歯

小学校低学年の元気な男の子。人生初めての虫歯の治療です。

残念ながら歯が溶けてしまいました。虫歯です。

歯と歯の間からの虫歯で、手前の歯と後の歯の両方が溶けていました。

麻酔の注射もがんばってクリアし、ラバーダムもうまくできて、きれいに治療は完了しました。よくがんばりました。

一件落着。。。

ですが、ここで大事なことは “これで終わりにすること”です。一生のうちで歯が溶けるのはこれで終わりにすることです。

幸い溶けた歯は両方とも乳歯です。数年後には脱落して生え変わる歯です。抜けたら次にまっさらな永久歯がはえてきます。

歯が溶けた原因はなんだったのでしょう?

このチャンスに子ども版デンタルドックをして他の歯の状況や虫歯の原因を突き止めていきました。

彼の場合は、お母さんも予防に熱心でフロスも使っていたのに溶けてしまいました。

考えられる最大の原因は、ジュースやグミやハイチューの中に入っている砂糖です。

この問題を解決しないかぎり今度は永久歯が溶けてしまう可能性が高いです。逆に考えれば、虫歯の連鎖を食い止める絶好のチャンスです!

本人とお母さん、私(歯科医)と歯科衛生士の4者でこの問題を解決していきます。

幸い本人もお母さんも前向きに楽しんでシュガーコントロールに取り組んでいます。

“楽しんで”が大切 (笑)

本人とお母さんは歯科衛生士から歯ブラシやフロスの正しい使い方のレクチャーを受けて、家庭でもがんばって練習しています。

歯科医や歯科衛生士ができることはサポートすることで、実際に予防していくのは本人はじめ家庭の問題になります。

彼の場合、安心できる材料があります。それは彼の家庭に高い予防の意識があることです。それは来院のきっかけにも表れています。

子どもの虫歯の場合、来院のきっかけの多くは学校の歯科検診で虫歯の紙をもらってくるか、痛くなってからか、または明らかに大きな黒い穴が発見された場合なのですが、彼の場合は「食べるときにいままでよりも歯と歯の間によく詰まるようになった」「最近フロスを通すとフロスが引っかかるような気がする」ということでした。歯の健康に関心がないとこの虫歯はまだまだ発見されなかったでしょう。

このように、虫歯一つでも丁寧にその背景に目を向けて、これからの長い将来のことを考えることがとても重要です。そのことで患者さんは、虫歯は予防できることを理解され、そのために必要なことを前向きに楽しんで実行されるのです。

虫歯の治療は丁寧に削って詰めることだけではありません。削って詰めるのは虫歯治療のごく一部にすぎません。

大切なことは、主体が患者さんであることです。

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咬み合わせによる歯の痛み

上の奥歯が痛くて噛めないということでした。

診察してみるとどうやら痛いのは一番奥の歯のようです。

左の写真は、赤い色のつくリボンを咬んでギシギシ歯ぎしりしてもらった後の上の奥歯です。

虫歯や歯周病の徴候はありません。

では痛みの原因は何なのか?ヒントは赤い色のつき方にありました。一番奥の歯に一番ハッキリと広い面積で赤い色がついています。

奥歯のこの部分にこのように色がつくということは、下の奥歯とこの部分でこすれ合っているということです。

一番奥の歯ですので、かなり強い力がかかります。軽く50kgくらいの力はかかるでしょう。もしかすると100kg近くの力がかかるかもしれません。

下顎には口を閉じる(下顎を上に引っ張る)筋肉が3種類ついています。どの筋肉も下顎を強い力で引っ張りあげます。その力を歯が支えています。

歯に対してその力のかかる方向が重要です。

奥歯は、その歯の軸に対してまっすぐにかかる力にはかなり抵抗できるような構造になっています。しかし斜めに力がかかると、図のように歯の根の中央あたりを軸にしてねじられるような力がかかります。

左右にギシギシと歯ぎしりをすればさらに揺さぶられる力は増します。歯ぎしりをするときに奥歯がひっかかっているような状態になっているのです。

この方向に毎日毎日何時間も50kg以上の力がかかれば痛くなるのも想像できます。

歯にかかった力は歯の周りの歯根膜にあるセンサーで電気信号に変換されて脳に送られます。脳でその信号が計算されて今度は脳から顎の筋肉に力をコントロールするよう信号が送られ咬む力がコントロールされています。

今回のよに突然強い痛みが起こるような急性の場合は、そのコントロールが追い付かないほどいつもより強い力がいつもより長くかかっていることが考えられます。

このような患者さんは、寝不足がつづいていたり、不安を感じられていたり、どこか別の場所に痛みがあったり…といわゆるストレスをかかえていることが多くあります。

それに加えてこの方の場合は、前歯に特徴がありました。まっすぐ咬んでも上下の前歯があたらないのです。このことで下顎を前後左右どこに動かしても奥歯にしか当たらないとう状態になっていました。さらに奥歯に負担がかかる構造になっていたのです。

そこで奥歯にかかる斜めの力を軽減させるために咬み合わせの調整をしました。

写真左の黄色枠の部分を少し削って、写真右のように上下で接触する面積を小さくしました。斜めにかかる力を減少させたのです。

歯を調整した量は写真を見てもほとんどわからないくらいわずかですが、その瞬間から「軽くなった感じがします」「ギシギシしても痛くないです」と効果ははっきりみられました。

一件落着です。。。

このように障害になるような過度な力がかかりつづけると、歯が揺さぶられつづけることでグラグラと動いてくるかもしれません。歯周病が急速に進むかもしれません。

あるいは歯が過度にすり減って表面のエナメル質がなくなることはよく見られることです。エナメル質がなくなればその下にある象牙質がむき出しになるので知覚過敏のピリピリ痛む症状が強くなるかもしれません。

あるいは歯が割れてしまって、もっと激しい痛みを経験し、抜歯が必要になって歯を失うかもしれません。

あるいはこの歯が原因でくいしばりや歯ぎしりの傾向が強くなって、顎の筋肉だけでなく首や肩の筋肉の痛み(凝り)が激しくなるかもしれません。

このようなことがいくつか重なることも考えられます。

その力は、歯を壊してしまうほどの力かもしれません。

今回のポイントをまとめてみますと…

歯が痛む原因は、虫歯と歯周病以外にも考えられる

診断するには、細かく丁寧な診察とインタビュー(問診・聞き取り)が必要

処置をする前には必ず前述のようにその原因と処置の方法、処置をした後の症状改善の見通しを丁寧に説明し、理解してもらうこと

咬み合わせの力は、一般的に想像されているよりもかなり大きい

咬み合わせの力の影響は毎日毎日何十年とつづくことが考えられるので、ポディーブローのようにジワジワ効いてくることが多い

痛みなどの症状が出る場合はいよいよ限界を超えた状態のことが多いので、歯にとって危険信号と考えた方がいい

今回は痛みの症状がでたこの歯1本だけに焦点を当てましたが、口の中にはたくさんの歯があります。1本の歯が他の歯に影響を与えますし、他の歯がこの1本の歯に影響を与えています。歯に限らず、顎の骨や歯ぐき、顎を動かすや筋肉や関節、神経や血流はそれぞれに影響し合っているのです。

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ペンフィールドの地図

ペンフィールドの地図。体の各部位からの入力が、感覚皮質のどの部分に投射(projection)されているかを示したもの。描かれている顔や体の絵は、各部位からの入力が、どれぐらいの領域に投射されているのか、その面積比を表している。これは人間の体の形とは大きく異なり、唇や顔、手などから入力を受ける面積は大きく、背中や尻などから入力を受ける面積は小さい。こうした面積の大小がそれぞれの感覚の繊細さに対応している。

【ペンフィールドの地図】

これはペンフィールドの地図といいまして、カナダの脳神経外科医ペンフィールドが今から70年前に、脳の機能の中の感覚と運動をつかさどる領域の中で身体のその部分にどれだけ脳が使われているかを表した図です。

脳の表面に体の部分の絵が描かれています。

脳の中の感覚や運動をつかさどる部分の中で、手や目、耳などを含めた身体全体の約1/3は口の機能のために使われています。図に赤く示した部分です。

口にはそれだけ多くの情報があり、口を動かすためにはコンピューターでいうところのメモリーをそれだけたくさん使っているということです。

普通に食べ物を噛んで飲み込むだけでも、食べ物の大きさや硬さなどの性状、噛むことによる性状の変化、その性状に合わせて口を開閉するための筋肉の力の調整、顎の筋肉だけでなく舌や頬をうまく使って食塊を歯の上にのせること、咀嚼中に舌や頬、唇を噛まないように調整すること、噛んだ食塊を喉の奥へ運び飲み込むこと、などかなり複雑な計算が必要です。

それに加えて、口には話す機能、発音する機能もあります。口を使って愛を確かめ合うことも大切な機能の一つです。

口の機能が衰えるようなことがあると、人生の楽しみの多くが失われるということを意味します。

また歯を失ったり、食べ物を噛まなくなったり、人としゃべらなくなったりと口からの刺激が減少すると、脳のその刺激を司る部分が委縮し、認知症のリスクが高まることも指摘されています。

是非歯を大切にして、大いに食べて、しゃべって、笑って、歌いましょう!

と結論付けたいのですが、コロナの影響でこれらの大きくが制限されています。まさに人生の楽しみの多くが制限を受けています。

早くこの騒動から解放される日を祈っています。

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休診のご案内

8月13日(木)~16日(日)休診いたします。