休診のご案内

5月28日(土)午後の診療を休診いたします。

咬み合わせ治療の「要」 ~バイラテラル法~

~バイラテラル法~

顎の関節(顎関節)がもっとも安定する位置(中心位)を求める方法です。

上下の歯が接触する状態、いわゆる咬み合わせを考えるときに、歯だけではなく顎(顎関節)の位置を評価することが大切です。

顎関節の位置には安定する位置と不安定な位置があるからです。

私の歯科医としての仕事の中で、基本的な虫歯や歯周病の治療の技術と同じように、顎の位置を考えるこの“バイラテラル法”は重要且つ日常的な技術です。

この技術をはじめ、歯だけではなく顎を含めた口全体を治療対象とする診療姿勢を、私が歯科医になったとほぼ同時に大阪の川村泰雄先生に教わることができたことは、その後の私の歯科医人生を方向づけてくれるものでした。

川村先生を通じてこのバイラテラル法を提唱されたアメリカのパンキー先生の学校(Pankey Institute)でも学ぶことができました。

写真はマイアミのPankey Instituteでの研修の模様で、モルモット(被験者)が私です。

 

咬み合わせや顎の問題で悩まれている方、心配されている方はどうぞ気軽にご相談ください。→お問い合わせ

神戸 三宮 各線三宮駅からフラワーロードを南へ約5分 神戸市役所東向かい
船曳歯科クリニック 078-222-8020

 

 

 

 

 

 

 

 

フロスのススメ

1990年なので、いまからもう32年前の映画

32年前というと… 私は大学生、地震の前、平成2年、バブルの頃…

とにかくずいぶん前の映画「プリティーウーマン」のワンシーンです。

ジュリアロバーツがフロスをしています。

私たちは、フロス中心のプラークコントロールを強く推奨しています。

30年前に比べると「フロスしてます」という方は増えているように思いますが、いまだにほとんどの人はフロスをしていません。

フロスをしている人でも、正しい方法を歯科医院で教わったという方にはあまり出会いません。

是非正しいフロスの使い方をマスターしましょう!

そして

ご家族に推奨しましょう!

お友だちに広めましょう!

 

※歯間ブラシは要注意です。その理由は、以前の記事をご参照ください

 

Q. フロスの正しい使い方がわからない

Q. フロスをするとフロスが歯に引っかかってささくれたり、切れたりする

Q. 結局、どうすればいいの??

などご心配、ご不安のある方は、どうぞ下記よりご相談ください。

お問い合わせ⇨

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船曳歯科クリニック 078-222-8020

 

 

 

休診のご案内

3月23日(水)は休診いたします。

咬み合わせ分析の「要」 ~バイラテラル法~

バイラテラル法とは、術者(歯科医)の両手を患者さんの下顎に沿えておこなう写真のような手技ですが、これによって顎の関節(顎関節)がもっとも安定する位置(中心位を求めています。この場合、歯の接触によって顎の位置が誘導されないように上下の歯は接触していません。

一方で、口を閉じてしっかり歯を咬み合わせると、歯の咬み合わせが安定する位置で顎の位置が決定されます。顎関節の位置も決定されるわけです。

この2つの顎の位置をそれぞれ評価することが、顎の関節を含めた咬み合わせを分析する上で必要になります。

そこから顎を動かす筋肉(咀嚼筋)の状態と顎関節の状態を評価します。

その上で歯の咬み合わせを分析します。

それらを総合して 顎を含めた全体の咬み合わせを分析、診断します。

このように一言で「咬み合わせ」といっても、歯だけの咬み合わせ顎全体の咬み合わせでは意味が異なるのです。

そして治療の計画を検討する上でも、歯だけでなく関節や筋肉を含めた顎全体を治療の対称に加えることで、治療後の歯が長持ちし、より快適な咬み合わせを手に入れることができます。

また噛む力が強い方、くいしばる傾向のある方、歯ぎしりが激しい方など、上下の歯が接触する力が大きければ大きいほど、時間が長ければ長いほど、この咬み合わせの影響を受けます。

一般的な日本の歯科治療では、このような顎全体の咬み合わせを評価することはほとんどされていません。

私たちは、デンタルドックにおいて必ずこのような顎全体の咬み合わせの分析を行い、そして治療計画にも反映させます。

次の6つの内、1つでもその傾向のある方は、一度詳しい検査を受けれらることをおすすめいたします。

・咬み合わせに不安を感じられている方
・セラミックで治療した歯を長持ちさせたい方
・奥歯で神経を失っている歯がある方
・口が開けにくいなど顎関節症の傾向がある方
・くいしばりが強い方、またはそのような指摘を受けられた経験のある方
・いままでに歯が欠けたり、割れたりした経験のある方

メール相談【無料】を行っていますので、ご希望の方は『お問い合せ』よりお気軽にご相談ください。

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咬合診査 ~模型分析~

デンタルドックでは、歯型から模型を作って、それを咬合器という顎の動きをシミュレーションできる器械に取り付けて、咬み合わせを分析します。

咬合器に取り付けるときには、中心位という顎の関節がもっとも安定した位置も再現しています。

普段咬み合わせている「歯」が安定する顎の位置と、「顎関節」が安定する顎の位置が違うことが多いのです。

そのズレが歯や顎関節、咀嚼筋、歯ぐきや歯槽骨といった歯を支えている組織にどのような影響があるのか?ないのか?

左の図は閉口筋群の過緊張を表しています。(Functional Occlusion : From TMJ to Smile / Peter Dawsonより)

上下の歯の接触が奥歯だけになると、かみしめる筋肉が過緊張をおこすことを表しています。

それによって、接触している奥歯には過大な力がかかります。

その力が毎日毎日何年もかかりつづければ、いろいろな症状や障害が出てくることも理解していただけるでしょう。

そのような徴候を探すのがデンタルドックでの咬合診査です。

上の写真のように模型も参考にしながら、実際の歯や口の状態を診査します。

とても繊細な分析ですが、これから何年何十年という歯の健康を考えればとても重要なのです。

私たちはこの咬み合わせの診断をはじめ、咬み合わせの治療(スプリント療法や咬合調整)、咬合再構成を得意として力を入れています。

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休診のお知らせ

2月9日(水)~13日(日)休診いたします。

クリニック前の道路工事に思う…

昨年の9月ごろからクリニックの前の東西の道路がずっと工事中です。

車道が狭くなって、歩道が広くなります。合わせて電線が地下に埋設されて電柱がなくなります。

道路がスッキリきれいに生まれ変わるようです。

毎朝9時ごろからまずは表面のアスファルトやコンクリートをはがすことから始まり、ひとしきり地中の作業や縁石の設置などの作業をした後、午後4時くらいに再びアスファルトで表面を覆っています。

診療室の窓を換気のために開けているので、毎日夕方になるとアスファルトの臭いが少ししてきます。

毎日作業を終える度に、アスファルトで仮の蓋をしているようです。そして翌日の朝またそこを開けるところから始まるのです。

開けてふさぐだけでも結構な労力だと思うのですが、毎日繰り返されています。

工事が完了すると、たびたび道路をめくることはできないので、何十年か先まで考えて丁寧な作業をしているのでしょう。

そのあたりは歯の治療に似ているように思います。

写真のような治療の回数が何回かかかる歯の根の治療では、治療が終了する度に仮詰めをします。歯を被せる治療では、最終の歯ができるまでは仮の歯を入れておきます。

それぞれ治療中の歯を細菌の汚染から守ることと、治療中でもある程度歯の機能をはたせるようにするためです。

歯を削って歯の中を治療するときには、最終的に詰めたり被せたりした修復物をそうたびたび外すことはできないので、またはずさないでもいいように、何年何十年と先を考えて治療します。

治療するときのクオリティーを一定にしておくことで、私自身が治療した修復物の下の見えない部分に対して私自身が信頼できるようにしています。歯の治療は、治療であっても将来またトラブルをおこさないようにするための予防でもあるのです。

そのようなことで、もうしばらく工事はつづくようです。お越しになられる際にはどうぞお気をつけください。

神戸 三宮 各線三宮駅からフラワーロードを南へ約5分 神戸市役所東向かい
船曳歯科クリニック 078-222-8020

 

1.17.

27年経ちました。

当時は、歯科医になって2年目。元町にあった父の診療所で一緒に診療していました。

地震当日は火曜日でしたが、前日が成人の日の振替休日でした。

須磨の高倉台の実家は無事でしたが、かなり揺れました。当然いままで経験したことのない強さと長さの揺れでした。

これはただ事ではないと感じていましたが、JRは動いているかもしれないと父と二人で須磨駅まで歩いて行きました。後から考えると電車が動いているはずがありません。駅に近づくにつれ、崩れている家屋が目立つようになりました。

須磨駅に着いて駅員さんに状況を聞いてみると、神戸駅付近で車両が脱線していてしばらくは動かないとのこと。歩いて元町へ向かうことにしました。

国道2号線沿いに東へ歩いて行くと、長田区に入ったあたりで住民とみられる人たちが慌ただしく動いておられました。それを横目に歩き進みましたが、後から思えば誰かが下敷きになっていたり、火が出始めていたのかもしれません。

兵庫区のもう少しで中央区というところで偶然空車のタクシーが停まっていたので、元町まで乗せてもらいました。タクシーの運転手さんの話では、地震の瞬間は角材でも踏んでしまったかと思うような衝撃だったそうです。

元町に着くと景色が変わっているところがいくつかありました。栄町通にあった中国銀行の建物が完全に倒壊してたように覚えています。

地震発生の当日は、いたるところで都市ガスの臭いがしていたように思いおます。診療所があったビルに入ると停電しているので真っ暗で、ガスの臭いがしていました。

当時私は喫煙していてライターをもっていました。いまから考えるとぞっとするのですが、ガスの臭いがする中、ライターの火を頼りに5階まで階段を上がっていきました。よく引火しなかったことだとぞっとします。覚えていませんが、途中で気づいて消したかもしれません。

診療所に入るとカルテ棚が倒れていて普通には中に入れず、横倒しになっているカルテ棚を乗り越えて入りました。乗り越えた瞬間、足の下でバキッと嫌な音がしました。これから患者さんの口に入る入れ歯を踏んづけて壊してしまったのです。

診療所の中はぐちゃぐちゃで、模型棚からざっと80人分ほどの患者さんのスタディーモデル(診断用模型)が飛び出し、床に散乱していました。最もよく飛んでいた模型は3メートルほど飛んでいました。それらの模型をテーブルの上に集め、バラバラになった上顎と下顎をそろえていくパズル作業が必要でした。

引き出しという引き出しは全部開いていて、診療台についているライトのアームはあちこちに動いていましたが、それぞれ潰れておらずそのまま使えました。

診療所の中を整理していると、外でガンガンガンガン大きな音が鳴っています。このビルのようです。誰かがエレベーターに乗ってボタンを押したのでしょう。屋上のエレベーターのモーターは動いているのですが、エレベーターの箱がどこかで引っ掛かって動かず、モーターだけが空回りし続けている状態でした。このままでは火が出てきそうだったので、消防に連絡して来てもらいました。屋上のエレベーター室には鍵がかかっていて入れなかったので、消防士さんがガラス窓を割って中に入りモーターの電源を止めてくれました。ガラス窓を割るときに割っていいか許可を求められたのですが、自分の物でもないのに「お願いします。」と言ったのを覚えています。緊急事態なので。

このエレベーターの話は、ずっと地震当日のことと記憶していましたが、いま考えると地震の当日は神戸・芦屋・西宮のいたるところで火災が発生していたので、エレベーターひとつのことで消防士さんが来てくれるはずもなく、また地震発生当日は停電していたはずなのでエレベーターも動かなかったと思われるので、私の記憶違いで地震発生の翌日以降だったのだろうと思い返しています。

ひとしきり診療所を片付けて早めに帰宅することにしました。偶然元町商店街で父の友人の方に出会い、その方の車で父と私は須磨の実家まで送ってもらうことになりました。

車は大開通を西に向かっていたのですが、渋滞していて高速長田駅のあたりで全く動かなくなり、私だけ車を降りて徒歩で自宅へ向かうことにしました。

渋滞で動かない車を横目に歩いていると、多くの大きな消防車を見かけました。そのほとんどは他府県の消防車で、覚えているものの1台には枚方市消防局と書かれていました。止まっているだけでなにもできないような感じでした。

もう少し西に進むとあちこちで大きな火災が起こっていて、その熱を顔や肌で感じるほどでした。板宿あたりでは実際にバケツリレーをしている光景も見かけました。

これはまさに長田区の大火災の現場だったのだと後に気づくことになります。

私が帰宅した1時間ほど後にそのまま車に残って送ってもらった父が帰宅しました。歩く方がずいぶん早かったことになります。このようなことで地震当日はガス欠で動けなくなった車もあったと聞きます。

このようにして地震発生の当日は終わりましたが、この後電気ガス水道のライフラインをはじめ、あらゆる復旧が始まるのです。復興などはまだまだ先の話です。

とりあえず自転車を買いに行って、父と2人での須磨⇔元町の自転車通勤が始まりました。

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被せ物の下③

前回まで「かぶせ物の下」というタイトルで、被せ物の下にあった虫歯の治療の経過を紹介しています。

なんとか歯が残せるように患者さん(A子さん)も本当によくがんばられました。

被せ物の下に潜んでいた細菌もなくなり、歯ぐきの状態も良好で、土台もできて、あとは正式な歯を作っていく工程です。

歯を設計するのですが、ただきれいな歯を作るのではありません。

歯には何年、何十年とても大きな力がかかります。その力が顎の構造と調和するよう、顎が動く中心になる顎関節の位置や筋肉の方向(力の方向)などを考慮して、歯の傾きや長さ、咬頭(歯の山)の位置を計算します。

相対する歯(この場合は上の歯)についても同じように設計します。

歯だけではなく口(顎)全体を調和させるように治療しますので、1本の歯であっても他のすべての歯が咬み合わせを作っているので、それらすべての歯について分析し、必要であれば調整します。

今回紹介しているのは右下の奥歯だけですが、実際には同時に上のすべての歯と左下の奥歯も治療しています。口全体のリフォームというわけです。

最初の写真のような治療中の過程が数か月つづきますが、その間は必ず仮の歯を入れますので、歯がない状態の時期はありません。会話や食事などは通常通りできます。

咬み合わせの調整をこの仮の歯の過程で行います。仮の歯はレジン(樹脂)製なので、盛りたしたり削ったりできるので、丁寧に調整して最終形に近づけていきます。

快適で、将来長くにわたって壊れにくい歯を作るために、私たちのクリニックではこの工程に十分時間をかけます。

ようやく最終的な歯ができました。

この歯(補綴物)は歯科技工士が作製しますが、私たちのクリニックの仕事はほぼすべて同じ技工士さんにお願いしています。

「仕事が丁寧」というだけではなく、前述のような咬み合わせの知識と理解も必要です。歯科医が設計したものが、きちっと形にならなければなりません。細かい専門的なコミュニケーションができ、お互いに信頼できなければなりません。技工士の立場から私がアドバイスを受けることも少なくありません。

このように治療が完成したのが約17年前ですので、とても懐かしいです。17年経った現在もA子さんはこのころから1本も歯を失うことはなく、失いそうな気配もありません。

A子さんは、1年に2~4回のメンテナンスを17年間欠かさずつづけておられます。このような姿勢にはこちらが感銘を受けます。すごいデンタルIQです。

最後になりますが、今振り返ってみるとこのときに全体的な治療ができて本当によかったと思います。それと同時に、治療を始められた18年前に1人の歯科医にご自身の口を預けられ、大きな治療にチャレンジされたその勇気に敬意を表したいです。

A子さんの治療とその後のフォローを長年受け持つことができて、歯科医として本当に幸せです。

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