前歯の先、エナメル質がすり減って、中の象牙質が露出しています。
薄くなったエナメル質は、先の方から少しずつ欠けてきています。
中の象牙質は、汚染されて軟らかく茶色くなっています。
汚染されて茶色くなった象牙質をきれいに取り除きます。
そして取り除いた後は、樹脂を使って修復し ていきます。
汚染されて茶色く見えていた部分がなくなり、明るい本来の歯の色になり、薄くなっていたエナメル質も補強されました。
さて、このブルーのシートは、ラバーダムといいます。
ラバーダムを使うことで、口の中の唾液や細菌に再び汚染されることなく治療ができます。
治療するときに水や薬が口の中に流れないので、比較的楽に治療を受けていただけます。
これらの写真を見ていただくとお分かりのように、治療する歯だけが見えるので、歯科医側もその歯に集中して治療がしやすくなります。
このラバーダム、実は150年以上前にアメリカの歯科医によって発明されたものです。
ずっと以前からあるもので、歯科大学でも必ず実習します。
しかし、1枚数十円のコストとラバーダムを装着する時間のためにほとんど使われることはありません。
私どものクリニックでラバーダムをする場合に、以前にもラバーダムをされた経験があるかどうかを質問しているのですが、お一人を除いて経験があった患者さんは皆無です。
そのお一人は、子どもの頃に大学病院の小児歯科で経験されたそうです。
私どものクリニックでは、このような治療をする場合は、患者さんに1時間のアポイントをお願いしています。
それは、ラバーダムを含めて、丁寧に治療するために必要な時間なのです。
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船曳歯科クリニック 078-222-8020