クローザー・守護神・抑え と 予防歯科

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今季の阪神タイガースで絶対的な守護神だった藤川球児の後を任されるのは、久保康友投手。

ちょっと心配していましたが、今のところまずまずの出来。

守護神というと、横浜ベイスターズの佐々木、中日ドラゴンズの岩瀬、ヤクルトスワローズの高津などが有名ですが、抑え(守護神)というと通常3点以内のリードしている場面で最終回のみを投げ、相手チームに追いつかれずにゲームを終わらせる投手のこと。

火消し役ともいわれます。

相手の反撃を抑え、チームに勝利をもたらす役割を負うので、「あいつが出てきたらなかなか打たれへん」という高い技術と信頼が要求されます。

信頼の高いクローザーには、相手の反撃ムードをもなえさせてしまう風格があります。

実は歯の治療にも共通点があります。

むし歯や歯周病の治療もしっかり火を消すことが肝心なのです。

もう歯が溶けないように!歯周病が再発しないように!完全に抑え込むことが歯の治療です。

相手の反撃を抑えることが大切なのです。

この場合、相手(敵)は口の中の細菌の塊―プラーク(Plaque)ということになります。

そのためには、むし歯や歯周病になった原因をつきとめ、徹底的に敵(プラーク)を抑え込む方法―プラークコントロールの技術を習得し実施することが必要で、そのための歯科医や歯科衛生士の指導力が試されます。

またプラークコントロールがしやすい歯の状態をつくることが歯科医や歯科衛生士の役割で、腕の見せどころなのです。

そのようにして完成したお口の健康を生涯維持していくために、きめ細かなメンテナンスをします。

ひとことで言うならば“予防”ということになります。

そのことを患者さんとともに生涯を通して達成していくことは、リードしているゲームを確実に勝利に結びつける“クローザー・守護神・抑え”の仕事とよく似ています。

実際に予防指導をしたり、治療する場合は、バッチリ抑え込んでやる!という気持ちで望みます。

治療後3年、5年、10年と無傷で経過していっていることを確認するたびに、抑え成功!火消し成功!を患者さんとともに共感でき、歯科医としての達成感、充実感を味わっています。

ところで、阪神の久保選手だけでなく、今年海を渡った藤川選手にも日本のプロ野球の実力を見せつけるようにバリバリ活躍してもらいたいです!

藤川がんばれ!

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