4月29日は歯肉(しにく)の日だそうです。
実は昨日まで知りませんでした。
死肉(ホラーの日)ではないです。
歯肉ケアが大切ということで、FM COCOLOでHiro-Tさんの番組で紹介されていて初めて知りました。
6月4日の虫歯の日、11月8日のいい歯の日などにつづく歯科疾患予防啓蒙デーというところでしょう。
歯周病は多くの人(よく成人の8割などといわれています)が罹っているといわれますが、その程度は千差万別です。
歯を磨いていてたまにちょっと歯ブラシに血がつくくらいから、歯ぐきから常に血と膿が出ていてほとんどの歯がグラグラで抜けそうな状態まで、すべて歯周病といえます。
一つの病気として考えにくいようにも思いますが、一連の進行過程としてはやはり歯周病です。
歯医者さんで歯石をとってもらうときにする歯周ポケットの深さを測る検査があります。
難しい言葉で、歯周組織検査といいます。
歯と歯ぐきの境目にある歯ぐきの溝の深さを測る検査です。
通常(正常)は1~3㎜の深さで、測る際に出血しません。
歯を支えている顎の骨が歯周病で溶けてくると深くなり、かなり進行すると10㎜(1cm)ほどになることもあります。
この検査では、通常1本の歯について6か所のポイントを測りますので、1本の歯を支えている骨をグルリと1周測ることになります。
シンプルな検査ですが、歯肉(はぐき)の状態を診断するために無くてはならない大切な検査です。
人間ドックや健康診断での血圧測定や採血検査の結果を多くの方が覚えておられます。
「中性脂肪が高いねん」「血圧がね…やっぱり遺伝かな…」「肝臓の数値が高くなってきてるから、最近ちょっと(お酒)ひかえてんねん」…などなど
なぜでしょうか?命に係わるから?
歯周病は国民病ともいわれるくらい罹患率(かかっている人の割合)が高い病気で、最近では心筋梗塞や脳梗塞などの血管が詰まる病気や糖尿病との関係が指摘されています。
口の中、特に歯と歯ぐきの境目の溝の中は、身体の中でもっとも不潔になりやすい(細菌が常時住みつきやすい)場所です。
歯ぐきからの出血とともに、そこに居てる細菌や毒素は血管から身体の中に入っていきます。
歯医者さんに行って歯石を取ってもらうときにするこの歯周病の検査にも是非注目してみてください。
自分の歯ぐき、口の健康状態がよくわかります。これからの予防に役立てられます。
「この前の検査で、右上の奥歯のポケット(歯ぐきの溝)が5㎜になっててん。ここでしっかり踏みとどまるように最近がんばってフロスしてるねん!」というような会話がもっと成立するようにしたいものです。