虫歯根絶治療

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虫歯

細菌の感染症です。

口の中に住んでいる酸を出す細菌が歯の表面についたままになると、その細菌が出す酸で歯が溶けます。

これを虫歯といいます。

虫歯治療は、この細菌を徹底的に除去した後、もう細菌の侵入を許さないように完全にシール(密閉)することと、この残念な出来事を二度と繰り返さないために、歯が溶けた原因を取り除くことです。

この写真は、いままでに何度も虫歯と治療を繰り返してきた歯。

真ん中に見える白っぽいものが歯です。

この方はその他の多くの方と同じように、「虫歯は完全に予防できる」ということを知りませんでした。

当然予防の方法も知りませんでした。

知らないまま治療を繰り返してこられました。

既に歯髄(俗にいう歯の神経)はありません。

この歯にとっては致命的なダメージを受けています。

レントゲンを撮ると、根の先に黒い影(病巣)があることがわかりました。

健康な歯には、分厚い象牙質とエナメル質があって、絶対に歯髄(歯の神経)まで細菌が入り込むことはありませんが、この歯は歯の中の中まで細菌に侵されています。

放置された虫歯や繰り返される不適切な治療によって、どんどん歯の中心へ細菌が侵攻していくのです。

修復物(かぶせ物)や根の中に隙間があることもわかりました。

この歯、瀕死の重傷です。

この歯は、壮絶な経験をしてきたのです。

さあ!今からこの歯を助けます!

歯の中から根っこの先まで細い管(根管)の中を完全に掃除し、消毒していきます。

根っこの消毒の治療だけで1回1時間~1時間半ほどかかる治療が3~4回はかかります。

口の中の細菌が混入しないようにゴムの膜(ラバーダム:写真の青い膜)は必須です。

これをすることで、治療している僕の指先にバイ菌のついた唾液が触れることはなく、新たにバイ菌をこの歯の中に入れてしまうことを防げます。

この歯が無菌の状態をとりもどし、なんとか何の問題もなく、この方の命とともにこの歯も全うできるように治療を成功させたいと思います。

幸い40代のこの方は、既に私どもの予防プログラムを受けられ、甘いものもコントロールされ、歯と歯の間は毎日しっかりフロスでお手入れされています。

そのため、この方のお口の中はまったく変わりました。

細菌の数が激減し、とても清潔になり、うれしいことに歯ぐきからの出血や口臭もなくなりました。

誰でも虫歯予防は可能です!

本当のことを知らされないまま、今日も日本中の歯がどんどん失われています。

正しいこと、本当のことを信頼できる歯科医や歯科衛生士に教えてもらい、予防効果のある正しいお手入れを実行しましょう!

残念ながら治療が必要な場合は、その原因に目を向けた丁寧な治療を受けることです!

歳を重ねれば重ねるほど、必ず歯の大切さがわかるようになります。

清潔で、そしてきれいな歯で、明るく楽しい人生を!

 

 

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