なんだか急に朝晩涼しくなってまいりましたが、体調崩されてませんでしょうか?
私は、先日13日の日曜日に東京で歯医者さん向けに講演をしてきました。
私たちのグループ(Good Smile Network)では、予防中心、患者中心、健康中心の質の高い歯科医療を広めるように活動してます。
私は、「顎関節から始まる Pankey/Dawson包括歯科医療とは?」というタイトルで咬み合わせの大切さ、そして歯だけを診るのではなくてその歯をもった人にかかわることの大切さをお話しさせてもらいました。
歯の咬み合わせは、顎の関節や顎を動かす筋肉、歯、歯を支えている顎の骨などに非常に大きな影響を与えます。
歯が揺さぶられて、グラグラと動いてくる場合もあります。口が開けにくい、顎が痛いなどのいわゆる顎関節症が起こることもあります。
咬み合わせの力が集中した歯がすり減ったり、壊れることもあります。
咬み合わせの力が原因で失われる歯も非常に多いのです。
虫歯や歯周病をフロスを使った正しいプラークコントロールで予防するのと同じように、咬み合わせのとても強力な力(奥歯では100kgになることも)で歯が壊されないようにバランスよく整えておくこともとても大事です。
何より、顎を含めて顎口腔系全体的に咬み合わせのバランスを整えることができれば、快適であるだけでなく、将来歯が残せる可能性が飛躍的に高くなります。
歯医者へ行くのは痛いとき!というのは、実にもったいないし、時代遅れです。
歯医者へ行くのは、自分の歯を守るため、信頼できる専門家(歯科医や歯科衛生士)に問題なし!と言わせるために行ってください。
80歳になって、全部自分の歯で、なんでもバリバリ食べられることがどれだけ価値あるものか?「先生、楽しみは食べることだけやわ」という言葉を耳にするたび、どうやら歯の口の健康は人間らしい生活を維持するのに必要なようです。
左の写真は、私のお師匠さんのお師匠さんのPankey先生です。
Pankey先生はこう言っています。
“I never saw a tooth walk into my office„
歯科医院へ歯が一人で歩いてくるのではありません。その歯を持った人がやってくるのです。よくよくその方のお話しを聞きましょう。必ずドラマがあるはずです。と教えてくれています。